Riotは『ヴァロラント』の世界同時リリースに合わせて、最初のメジャーパッチもリリースしている。

 今回のパッチでは11人目のエージェントとして「レイナ」を追加。また「アセント」と呼ばれる新マップと、「スパイクラッシュ」という独特の新ゲームモードも追加された。通常の試合よりハイペースな展開を楽しめるゲームモードとなる。

 そして何より、5人のエージェントに対してはバランス調整が実施された。パッチ1.0で強化および弱体化された各キャラクターを見ていこう。


強化:ジェット

Credit: Riot Games

 ジェットのユーティリティーアビリティーは強化され、単なる敏捷なダメージディーラーではなく、より強力なエージェントとなった。

  • クラウドバーストのスモーク持続時間を4秒から7秒に延長
  • テイルウィンドにより、サイファーのトラップワイヤーで短時間検知されたあと自動的に脱出可能に

弱体化:セージ

Credit: Riot Games

 セージのアビリティーであるヒーリングオーブとバリアオーブは大幅に弱体化され、クールダウン延長に加えて壁の耐久値や効果時間はダウン

  • ヒーリングオーブのクールダウンは35秒から45秒に延長
  • バリアオーブの防壁の耐久値は1000から800に、効果時間は40秒から30秒に引き下げ。バリアオーブはチームのミニマップに表示されるようにもなった

弱体化:レイズ

Credit: Riot Games

 レイズのブラストパックも弱体化された。レイズを使用するプレイヤーは大ダメージを引き起こすためブラストパックを重ねることが多いので、ダメージ範囲が縮小化されている。

  • ブラストパックの最大ダメージ半径は2メートルから1メートルに縮小

強化:フェニックス

Credit: Riot Games

 フェニックスのファイアアビリティーが調整され、これまでより予測不可能なエージェントとなった。フェニックスがエフェクトアビリティーのエリアを設置することで、相手は状況によってフェニックスがどこにいるかを予測できることが多かった。アビリティーの効果時間を延長することで、より行動の幅が広がっている。

  • ブレイズの効果時間は6秒から8秒に延長
  • ブレイズのダメージは0.25秒ごとに15から0.033秒ごとに1に変更
  • ブレイズの回復効果は0.25秒ごとに3から0.16秒ごとに1に変更
  • ホットハンズの回復効果は0.25秒ごとに3から0.08秒ごとに1に変更

調整:オーメン

Credit: Riot Games

 オーメンは『ヴァロラント』でも最も独特なエージェントの一人だが、彼のテレポートやユーティリティーアビリティーは面白みに欠けていた。パラノイア、ダークカバー、シュラウデッドステップの調整を行うことで、プレイヤーたちがオーメンの独特のスキルをより利用しやすくなっている。

  • パラノイアはクイックキャストでなく装備アビリティーとなり、特に近距離での当たり判定を改善
  • ダークカバーによりオーメンは“位相空間”に入り、そこでは壁を透視してスモークを設置することが可能に
  • シュラウデッドステップが調整され、プレイヤーはテレポート先をマップ上で確認可能に
  • オーメンのアルティメットアビリティーであるフロムザシャドウでは、「影」形態になっていてもアビリティーキーを再度押すことでテレポートをキャンセル可能に。キャンセルした場合でもオーメンはアルティメットポイントを全て消費する

 パッチ1.0には、『ヴァロラント』で4つ目のマップとなる「アセント」も追加されている。「アセント」はイタリアを舞台としており、非常に大きく開けた中央エリアに2つのスパイク設置地点があるためエージェントのアビリティーを活かすには最適。中央エリアを占拠できたチームには、スパイク設置地点や攻撃側のスタート地点への新たな攻撃ルートが開ける。

 また、今回のパッチでは「スプリット」の中央のチョークポイントが調整され、街路の幅が拡大された。クローズドベータ参加プレイヤーからはチョークポイントが狭すぎて守備側に有利なマップだと批判されていた。

 パフォーマンス改善や環境改善、HUDやUIの変更、バグ修正なども行われており、詳細はRiotの公式ブログ投稿で確認できる。

 『ヴァロラント』をプレーしてみたいのなら、このゲームはすでに公式リリースされている。ファンはダウンロードしてプレーすることが可能だ。