『オーバーウォッチＷ杯』三連覇中で、なおかつ無敗を誇っていた韓国チームが、ようやくトップの座から引きずり降ろされることになった。
チームUSAは韓国チームに初めて勝利した前日のグループステージの勢いそのままに、この日は3-1で韓国チームに勝利。『オーバーウォッチリーグ』のMVPであるジェイ・“Sinatraa”・ウォンとコレイ・“Corey”・ニグラが大活躍でチームをリードした。
マップ1／釜山（コントロール）
チームUSAは好スタートを切り、Sinatraaがドゥームフィストを使ってビッグプレーを連発した。
しかし韓国チームも譲らず、接戦となったラウンド2をものにすると、ラウンド3ではUSAを完膚なきまでに叩きのめし、早くもシリーズでリードを奪う。
マップ2／ハリウッド（ハイブリッド）
ハリウッドでは韓国チームはセオリー通りにメイ、リーパー、オリーサ、ルシオ、モイラを使い、チームUSAもほぼ同じで、メイの代わりにドゥームフィストを起用する。
韓国チームはあっさりとポイントAを獲得したが、ストリートフェーズでは苦戦を強いられ、Sinatraaのドゥームフィストに苦しめられた結果、二つ目のチェックポイントには到達できなかった。
一方のUSAは韓国チームのヒョジョン・“Haksal”・キムのメイを使った好守備にてこずり、ポイントAで苦戦を強いられる。
しかし一度ペイロードを動かし始めると、それを阻むものはいなかった。ここで輝いたのはCoreyで、リーパーで20＋連続キルを披露し、シリーズを1-1のタイに戻してみせる。
マップ3／ウォッチポイント：ジブラルタル（エスコート）
ジブラルタルでは韓国チームが2分残しでクリアした一方、USAは延長の末になんとかクリアした。
しかしながら、USAは奇跡的にもペイロードを最初のチェックポイントを通過させることに成功した。
さらに予想に反して、Coreyのアビリティ「デス・ブロッサム」によって、ハンガー経由で二つ目のチェックポイントまで通過。オーバーウォッチのなかでも最難関で知られるポイントを制した。
一方の韓国チームは攻撃で苦戦し、インディ・“SPACE”・ハルペーンとcoreyの好プレーに阻まれ、最初のチェックポイントにすら到達できなかった。
マップ4／ホライゾン・ルナ・コロニー（アサルト）
勝利に王手をかけたUSAはこのホライゾンで韓国チームを仕留めにかかる。しかし韓国チームはホライゾンでこれまで無敵を誇り、最初の攻撃で両方のポイントを陥れ、その力を証明してみせる。
一方のUSAは韓国チームの堅いディフェンスに苦しめられるが、延長でなんとかポイントAに到達する。しかしポイントBはCoreyのデス・ブロッサムのおかげで1分残しで到達。韓国チームと比べて11秒早いフィニッシュだった。
残された1分間、USAはシンメトラ、バスティオン、シグマ、モイラ、ルシオをポイントに一気にテレポートさせる。意表を突かれた韓国チームはこれを凌ぎきれず、USAは記録的な速さでポイントAを陥れる。
しかし残り時間1分以下という状況では、ポイントBには到達することはできなかった。
一方、韓国チームの攻撃では、Coreyがらしくないミスを犯し、ドンギュ・“Mano”・キムにつかまり、ポイントAを獲られてしまう。
しかし韓国チームはポイントBを獲ることができず、ホライゾンはドローに終わってUSAの2-1リードのまま、勝負の行方はマップ5へ。
マップ5／ネパール（コントロール）
USAはネパールでセオリーを無視した編成を行い、シンメトラ、ゲンジ、ラインハルト、シグマ、モイラ、ルシオを起用。
韓国チームは明らかに動揺したようで、USAは特に抵抗に遭うこともなく、悠々と最初のポイントを制してみせる。
韓国チームはUSAの奇策に対応する術をもたず、ようやく99％の時点でポイントを奪うが、USAはそれをすぐさま奪い返し、ラウンド1をものにする。
ラウンド2に入るとUSAはセオリー通りの編成に戻し、Coreyはリーパーを、そしてシンメトラはドゥームフィストに戻した。これでもUSA優位の流れは変わらず、韓国チームを相手にチームファイトで優位に立つ。
それでも韓国チームは97％の時点でようやくポイントの確保に成功する。
しかしそれでは十分ではなく、USAは次のファイトですぐさま韓国チームを一掃。再びCoreyのデス・ブロッサムが炸裂する。
USAはポイントを再び確保すると、韓国チームに反撃の余地は残されていなかった。
歴史的な勝利を収めた結果、USAは史上初めてＷ杯の決勝に進出。決勝では中国とフランスの勝者と対戦する。
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