『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』はプレーオフ6日目の試合が行われ、グランドファイナルズではイーヴル・ジーニアスズが3-2でイーヴル・ジーニアスズを下し、通算3度目のメジャー制覇を成し遂げた。
勝利したシークレットは優勝賞金30万ドルと4850DPCポイントを獲得。8月にストックホルム(スウェーデン)で開催される『ザ・インターナショナル2020(TI10)』への出場が確実となった。
なお、シークレットにとって今回の『ライプチヒ・メジャー』は、通算3度目のメジャー優勝となる。
一方、EGの新チームは、4位に入った『MDL成都メジャー』からさらに順位を上げ、今回は準優勝と好成績を残した。悲願の優勝こそ逃したものの、賞金16万ドルと3000DPCポイントを獲得し、こちらもTI10への出場が確実になった。
ゲーム1
ゲーム1のドラフトフェーズで、ラッセ・“Matumbaman”・ウルパライネンはスラーク、ミハル・“Nisha”・ヤンコウスキはアウトワールド・デヴォウアー、ルドウィグ・“zai”・ワールベリはティンバーソー、ヤツィエド・“YapzOr” ・ジャラダトはトレアント・プロテクター、クレメント・“Puppey”・イワノフはローを選択した。
一方、イーヴル・ジーニアスズはアルトゥール・“Arteezy”・ババエフがレイザー、アベド・アゼル・“Abed”・ユソプがテンプラー・アサシン、ロマン・“RAMZES666”・クシュナレフがドゥーム、アンドレアス・“Cr1t”・ニールセンがニクス・アサシン、タル・“Fly”・アイジクがウィンター・ワイバーンを選択した。
レーニングフェイズは互角の展開に終わったが、トップレーンのチームファイトで3キルを達成したEGが主導権を掌握。さらにAbedがイージス・オブ・ザ・イモータルを手にし、一気に優位に立つ。
チームファイトではRamzesのドゥームがシークレットの攻撃の芽を摘み続けた。アルティメットを使ってNishaのアウトワールド・デヴォウアーの動きを封じ続け、おかげでAbedとArteezyが自由になり、両者はキルの山を築いた。
EGはシークレットのラインアップを追い詰めていき、45分で降参を引き出した。
ゲーム2
シークレットはゲーム2に向けてNishaがミーポ、Matumbamanがモンキー・キング、zaiがケンタウロス・ウォーランナー、YapzOrがスカイラス・メイジ、Puppeyがウィンター・ワイバーンを選択した。
一方、EGは中盤戦でMeepoの猛攻を予想して、Arteezyがフェイスレス・ヴォイド、Abedがアウトワールド・デヴォウアー、オフレーンのRamzezがエンチャントレス、Crt1がタイニー、Flyがオラクルを選んだ。
序盤でリードを奪ったのは、NishaとYapzOrが好プレーをみせたシークレットだった。しかし両チームは30分まではファームに専念し、チームファイトは散発的に繰り広げられるだけだった。
こうしたなか、南西で勃発したチームファイトでNishaがランペイジを獲得する大活躍を披露すると、一気にEGのベースにまで攻め込み、ゲームの流れを引き寄せる。
さらにシークレットはMatumbamanがトリプルキルを達成し、完全にゲームの主導権を握ってみせる。
シークレットはゴールドで大量のリードを奪い、EGを寄せ付けなかった。Nishaは40分までに3万2000ゴールドを稼ぎ出し、Matumbamanが2万ゴールドでそれに続いた。一方のEGは最大の稼ぎ頭のArteezyも1万2000ゴールドにとどまり、大きく水を開けられる結果となった。
シークレットは45分に勝利を確定させ、シリーズを1-1のタイに戻した。
ゲーム3
ゲーム3のドラフトフェーズで、EGはコアのArteezyがナガ・セイレーン、Abedがストーム・スピリットを選択。サポートはRamzesがオムニナイト、mCrt1はタイニー、Flyはリッチを選択した。
一方のシークレットはMatumbamanがレシュラク、Nishaがテンプラー・アサシン、zaiがクロックワーク、YapzOrがライオン、Puppeyがウィンター・ワイバーンをドラフトした。
レーニングフェーズは互角の展開に終わるが、EGはAbedのストーム・スピリットの活躍で、チームファイトを押し気味に進める。
そのあと両者はロシャンピットの支配をかけて長いチームファイトに突入する。イージスはシークレットが獲得するが、キルの数ではEGが上回り、相手にバイバックを強いることに成功する。
シークレットはEGにカウンターをしかけ、なんとかペースを取り戻そうとするが、MatumbamanとNishaがArteezyにファームで大きな差をつけられ、終盤戦に向けて不利な状況に立たされる。
このあと、EGはAbedがアガニムス・スケプターを手にすると、チームファイトではシークレットのヒーローを蹂躙し、流れは一気にEGのものとなる。ゲームは3戦連続で45分で決着し、EGが2-1とシリーズ王手をかけることに成功した。
ゲーム4
シリーズ王手をかけたEGは、Arteezyがスラーク、Abedがテンプラー・アサシン、Ramzesがバットライダー、Crt1がロー、Flyがウィンター・ワイバーンを選択した。
一方、シークレットはMatumbamanがモーフィリング、Nishaがレシュラク、オフレーンのZaiがエンチャントレス、YapzOrがタイニー、Puppeyがトレアント・プロテクターを選択した。
シークレットはレーニングフェーズで大きなリードを獲得し、Nishaが縦横無尽の活躍をみせ、Matumbamanの序盤のスロースタートをカバーしてみせた。
EGはアグレッシブに試合を進めるシークレットのスピードについていけず、試合の流れはシークレットに傾いていった。
EGはMatumbamanをキルしてなんとか一矢を報いるが、Nishaをはじめ残りのシークレットの面々を相手に反撃の糸口を掴めず、そのアドバンテージを活かすことができない。
リードを握ったシークレットはEGの陣内に攻め込み、次々とバラックに対して攻撃をしかけていく。結局試合は36分にシークレットがEGから降参を引き出し、シリーズの行方は最終戦にまでもつれ込むことになった。
ゲーム5
シークレットは最終ゲームに向け、Matumbamanがファントム・ランサー、Nishaがクンカ、Zaiがバットライダー、YapzOrがタイニー、Puppeyがエンチャントレスを選択し、ミッドゲーム重視の布陣を敷いた。
一方のEGはArteezyがドロー・レンジャー、Abedがヴァイパーを選び、破壊力重視のコアを選択。また、Ramzesがアンダーロード、Crt1がダーク・ウィロウ、Flyがトレアント・プロテクターを選択した。
レーニングフェーズは開始からシークレットが積極的にしかけ、その勢いにあたふたするEGを尻目に、マップ全域を支配する。その結果、シークレットは20分まに1万ゴールドをリードし、チームファイトでも優位に立った。
シークレットはMatumbamanのファントム・ランサーが25分までに「ハート・オブ・タラスク」を手にし、チームファイトで無双状態となる。
勢いに乗るシークレットはEGの陣内に攻め込むと、順番にタワーを倒していき、35分にEGから降参を引き出した。
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