プロゲーミングチームのTeam Liquidが、現在の『Dota2』のチームを解散すると発表した。ほぼ4年間一緒に戦ってきたこのチームは、今後はそれぞれのメンバーが自分のチームを組織することを目指すという。
Team Liquidの創設者で共同オーナーのヴィクトル・“Nazgul”・グーセンズによれば、チームは『The International 2019 (TI9)』終了後に話し合いの場をもったという。
Nazgulは「我々のDotaのチームは、新しい夢を追いかけることになった。それぞれが自分のチームを作るという夢だ。想像しうる限り最高のDotaチームを失うことは悲しいことだが、同時にこれまで過ごしてきた年月を誇りに思う。我々は数えきれないほどの大会を制し、記録を打ち立て、思い出を作ってきた」と声明を発表。
LiquidがDotaの大会にデビューを飾ったのは2012年のことで、伝説的キャプテンであるクロ・サレヒ・“Kuroky”・タクハソミに率いられ、ラッセ・“MATUMBAMAN”・ウルパライネン、イワン・“MinD_ControL”・イワノフ、エイマー・“Miracle-”・アルバルカウィ、マロウン・ “GH”・メルへヒを擁したチームは、『The International 2016 (TI6)』で7-8位に入ってたちまちトップレベルの一員となった。
そして翌年には『The International 2017 (TI7)』で初めて「王者のイージス(盾)」を頭上に掲げることになった。グランドファイナルはNewbeeを相手に3-0と圧勝したが、スイープでの勝利を史上初めての出来事だった。
TI8では連覇を狙ったものの、最終的には4位でフィニッシュ。このあとチームはMATUMBAMANをアリウィ・“w33”・オマルと入れ替わるメンバー変更を行い、この交代劇は議論を呼ぶことになった。
続くTI9では予選こそ振るわなかったものの、メインイベントではPSG.LGDに圧勝するなど大暴れ。しかしグランドファイナルではOGに1-3で敗れ、相手が大会史上初となる二度目の制覇を飾るのを、指をくわえて眺めるしかなかった。
Kurokyは解散声明のなかで「チームを去る前にイージスをもっと取りたかったけど…いい試合ができたけど、今回は十分ではなかった」とコメントしている。
Team Liquidの前ラインアップ
- (1) エイマー・“Miracle-”・アルバルカウィ
- (2) アリウィ・“w33”・オマル
- (3) イワン・“MinD_ControL”・イワノフ
- (4) マロウン・ “GH”・メルへヒ
- (5) クロ・サレヒ・“Kuroky”・タクハソミ