『ONE Eスポーツ・モバイルレジェンズ・インビテーショナル』はマレーシア予選が行われ、チーム・ボスクールがトダクを3-1で下し、本大会への出場権を手にした。

 ゲーム4ではトダクが反撃に出たが、ボスクールのメンバーは見事な復元力をみせつけ、ゲームを決定付けるチームファイトを制した。


ゲーム1

 ファイナルはお互いが腹のうちを探り合う慎重な立ち上がりとなった。しかしながらペースを握ったのはチーム・ボスクールで、徐々にマップをコントロールすると、目標物を陥落させていった。

 ボスクールのダメージ・ディーラー、Leixiaは時間が経過するとともに積極的に仕掛けるようになっていき、いくつか重要なキルをマークした。勢いを味方につけたボスクールはタートルを狙いに行き、LeixiaがEoneとXrayをキルしてみせた。その数秒後にはScottと共にトップタワーを狙いに行き、Cikuを排除する。

 Todakが敗走するなか、Leixiaとチームメイトはランペイジを狙いにいき、七つのタワーを陥落させて1万2000ゴールドのリードを奪った。ロードを確保したあと、ボスクールはトップレーンの最後のタワーを陥落させ、悠々とゲーム1を制した。


ゲーム2

 ゲーム1を失ったにも関わらず、トダクは続くゲーム2を冷静に戦った。チームはマップコントロールを重視しながら、ジャングルではキルも手にした。3分にはEoneがCikuとNenasのサポートによってSynoをキルしてみせる。

 トダクは7000ゴールドのリードを奪ったが、そのほとんどはダメージ・ディーラーであるCikuとEoneが記録したもので、このデュオの活躍によってボスクールを圧倒した。そのあといくつかの小競り合いを経てトダクはリードを広げ、ボスクールの面々を一掃した。最後はがら空きになった敵陣に攻め込み、インヒビターを破壊して勝利を手にした。

ゲーム3

 トダクが攻勢を強めるなか、ボスクールは戦術の調整を行い、ゲーム3ではより積極的に打って出た。これによってトダクはソロレーンで優位に立ったが、残りのボスクールの面々はジャングルとランディング・エリアを制してみせた。

 Scott、Zaraki、そしてSynoはボット・ジャングルでMoonをキルし、さらにマップの反対側ではKaizerlyがCikuをキルすることに成功する。

 Scottがミッドレーンを突き進むなか、残りのボスクールの面々は他の二つのレーンに攻め込んだ。あらゆる方向からウェイブ・プレッシャーが押し寄せるなか、ボスクールは敵陣のなかで集合してトダクを圧倒し、ベース・インヒビターを破壊してシリーズ王手をかけた。


ゲーム4

 王手をかけたボスクールと追い詰められたトダクは、ゲーム4で凄まじい激闘を展開した。両者はマップ全域でキルを交換し、ゴールドのリードも一進一退を繰り返した。序盤の激突ではLeixiaがボットレーンでCikuを追い回し、KaizerlyがEoneをキルしたが、MonnがすぐさまKaizerlyをキルし、チームメイトのリベンジを果たした。

 トダクは14分の大きなチームファイトを制すると、ゲームの主導権を握った。ボスクールのLeixiaがダブルキルを記録するなか、トダクはXrayが反撃し、こちらはトリプルキルを達成した。しかしながら、3-1の数的優位に立ったにも関わらず、トダクはプレッシャーを強めることはできず、タワーを破壊することはできない。

 一方、劣勢に立たされたボスクールだったが、ボットレーンでのアンブッシュによって試合の流れをひっくり返すことに成功する。Synoはトダクのハードキャリー、Cikuの意表を突き、Scottの助けを借りて茂みのなかから攻撃を仕掛けた。

 ここでトダクのNenasとMoonがCikuの援護に駆けつけるが、両者ともに返り討ちに遭ってしまう。ボスクールはこの機会に乗じて一気にトダク陣内に攻め込み、その過程でXrayをキルした。トダクが必死の抵抗をみせるなか、Synoがインヒビターの攻撃をタンクすると、残りのボスクールの面々はベース・インヒビターを破壊し、シリーズをものにした。


 勝利したボスクールは『ONE Eスポーツ・モバイルレジェンズ・インビテーショナル』への出場権を手にした。大会には世界最高峰の12チームが出場し、賞金総額15万ドルをかけて激突する。