『リーグ・オブ・レジェンド・チャンピオンシップ・シリーズ(LCS)』のスプリング・スプリットのレギュラーシーズンが終了し、いよいよリーグはプレーオフに突入する。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、LCSはプレーオフの全試合をオンラインで開催することを決定しており、選手やスタッフの健康を守るために、出場チームはそれぞれの本拠地や自宅からオンラインで試合に出場することになる。


フォーマット

 プレーオフのフォーマットでは、組み合わせ決定プロセスについていくつか変更点があった。

 第1シードのチームは、第3、第4シードのチームのなかから、好きな対戦相手を選ぶことができ、第2シードは上記で選ばれなかったチームと対戦することになっている。

 その結果、第1シードのクラウド9は第3シードの100・スィーブスを選択した。これにより、第2シードのイーヴル・ジーニアスズはフライクエストと対戦することになった。

 この5試合制(3戦先勝)方式の戦いで敗れたチームは、ロワーブラケットで第5、第6シードのチームと対戦する。

 アッパーブラケットの勝者はそのままスプリング・ファイナルズへと進出し、敗れたチームはロワーブラケットの勝者と対戦。この試合の勝者がファイナルズへと進出する。


チーム

 スプリング・スプリットの2試合を消化したあと、この6チームがプレーオフ進出を決めた(括弧内はレギュラーシーズンの勝敗数)。

  1. クラウド9 (17-1)
  2. イーヴル・ジーニアスズ (11-8)
  3. 100・スィーヴス (11-9)
  4. フライクエスト (10-9)
  5. チーム・ソロミッド (9-9)
  6. ゴールデン・ガーディアンズ (9-10)

 4連覇中の王者チーム・リキッドがレギュラーシーズンで敗退したため、優勝候補の筆頭はクラウド9になるだろう。優勝すれば6年ぶりのタイトル獲得となる。

 クラウド9は目下絶好調で、レギュラーシーズンはわずか1敗しか喫していない。スヴェン・“Zven”・スヴェニングセンやヤシン・“Nisqy”・ディンサーといった個性的な面々を揃えるクラウド9は、攻撃力重視のウォンボ・コンボが売りのチャンピオン編成を好み、現在向かうところ敵なしの状況だ。

 クラウド9ほどゲームプレーは洗練されていないものの、イーヴル・ジーニアスズは格下相手の取りこぼしが非常に少ない。レギュラーシーズンではチーム・リキッド、ディグニータス、イモータルズといった面々をスイープしており、5試合制のプレーオフの方が彼らのスタイルを発揮しやすいかもしれない。選手個人でいえば、今季後半はダニエレ・“Jiizuke”・ディマウロがライズを使って猛威を振るったため、その勢いをチャンピオンシップ・ブラケットにも持ち込みたいところだ。

 チーム・ソロミッドの存在も見逃してはいけない。ソーレン・“Bjergsen”・ビイェルグが率いるベテランチームは、今季は波のあるシーズンを過ごし、なんとか第5シードでプレーオフに滑り込む形となったが、経験が豊富で、5試合制シリーズの戦い方を知り尽くている。また、今季のクラウド9に黒星をつけた唯一のチームであるため、優勝候補が相手でも黙って引き下がることはないだろう。



スケジュール

 プレーオフは短期決戦で、4月の3週間で決着がつく。各ラウンドの開催日は以下の通りだ。

  • 1回戦:4/4-5
  • 2回戦:4/7-8
  • 準々決勝:4/11-12
  • 準決勝:4/18
  • 決勝:4/19

 LCSスプリング・スプリットの初戦は、4月4日のイーヴル・ジーニアスズvsフライクエストの一戦となる。

 試合の模様はLoL Eスポーツの公式Youtubeチャンネルのほか、LCSのTwitchチャンネルで視聴可能だ。

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