『リーグ・オブ・レジェンド世界選手権』を制したFunPlus Phoenix(FPX)は、公式に世界最高のチームに認定された。

 チームは最高のシーズンを送り、『チャイニーズ・リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ(LPL)』の春季と夏季のリーグでトップを飾るとともに、『LPLサマーチャンピオンシップ』も制してみせた。

 勢いそのままに、世界選手権ではグループBをトップで通過すると、準々決勝ではFnaticを3-1で、さらに準決勝では前回王者のInvictus Gamingを3-1で下し、盤石の強さで決勝へ歩を進めた。

 決勝は史上最も一方的な展開となり、G2 Esportsを3-0で一蹴。これによってチーム史上初の世界タイトルを手中に収めることになった。

 しかしまだまだFunPlus Phoenixというチームは謎に包まれている。ここではチームのメンバー一人一人を紹介していこう。


Credit: LoL Esports

キム・“GimGoon”・ハンサム(トップ)

 FPXのトップレイナー、GimGoonは『リーグ・オブ・レジェンド』のプロ選手として6年の経験を誇る。キャリアの最初は母国韓国のLCKに所属するXenics Stormの補欠選手だったが、やがて中国に移ってEnergy Pacemaker.AllやGame Talentsといったチームでプレーした。

 FunPlus Phoenixに加入したのは2017年の12月で、それ以来チームのトップレイナーとして活躍している。

 GimGoonはクリーンでシンプルかつパワフルなプレーで知られており、リソースが少ない状況や、不利な状況を覆す術に長けており、何度もFPXのピンチを救ってきた。

 シーズンを通してGangplankやGnarで好プレーをみせ、さらに世界選手権決勝ではゲーム3の残り3秒まで一度もキルされないという離れ業を演じてみせた。

 

Credit: LoL Esports

ガオ・“Tian”・チャンリャン(ジャングル)

 チーム最年少の19歳ながら、世界選手権ではすでに世界最高のジャングラーであることを証明し、決勝ではMVPも受賞した。

 Tianは2017年に中国のYoung Miracleでデビューを飾り、昨年FPXに加入した。

 普段はGragas、Elise、Lee Sinといったチャンピオンを使い、G2 Esportsとの世界選手権決勝ではLee Sinを3戦連続で起用した。

 また、彼は悪名高いトラッシュトーカーとしても知られ、自身のbilibili channelではファンにトラッシュトークの仕方を講義するほどである。


Credit: LoL Esports

キム・“Doinb”・テサン(ミッドレイナー)

 Doinbは22歳の韓国人ミッドレイナーだ。プロ選手としては2015年から活動しており、、中国のQiao Gu Reapersでデビューを飾った。

 それ以来、DoinbはNewbee、JD Gaming、Rogue Warriorsといったチームを渡り歩き、FunPlus Phoenixには2018年12月に加入した。

 DoinbはRyzeとKarmaの優れた使い手として知られるが、そのゲームに対する洞察は深く、ときにKled、Renekton、Nautilus、Poppyといったセオリーにはないチャンピオンを使ってチームを勝利へ導いてきた。

 このクリップでDoinbはG2のマルティン・“Wunder”・ハンセンのRyzeを完璧に打ち負かしており、その攻撃的なスタイルの一端を披露している。彼はそのアグレッシブなプレーぶりから“スーパーキャリーDoinb”の異名をとる。

 世界選手権優勝後、Doinbはリーグ・オブ・レジェンドの第一線から退くことも検討していると語ったが、彼の妻であるリ・“Umi”・ユジが続けるよう促しているという。



Credit: Michal Konkol, Riot Games

リン・“Lwx”・ウェイシャン(ADC)

 チームのADCを務めるLwxは、2017年12月以来チームでプレーしている。2016年にTan Chi Sa Gamingでキャリアをスタートさせ、そのあとNewbeeでも一年間プレーした。

 LwxはKai’SaとVarusの使い手として知られ、先週末には世界選手権史上初めて一度もキルされないという快挙を成し遂げた。

 また、試合後になぜFPXがチームとしてG2より優れていたかと問われると、「僕らのプレーはあまりよくなかった、G2の調子が悪かったんだと思うよ」と答えている。


Credit: Michal Konkol, Riot Games

リュ・“Crisp”・キンソン(サポート)

 Crispは2017年12月以来、チームのサポートプレイヤーを務めている。

 彼は2014年に中国のOh My Godの補欠選手としてプロキャリアをスタートさせ、その後Tan Chi Saに移籍してからは、Lwxのボトムレーンのパートナーを務めた。彼らは一緒にNewbeeに移籍すると、そのコンビネーションを熟成させた。その後、一緒にFunPlus Phoenixに加入している。

 今季はTahm Kench、Alistar、Braumといったサポートチャンピオンを重用した。

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