『ONE Eスポーツ・モバイルレジェンズ・インビテーショナル』はシンガポール予選が行われ、EVOS SGがDVT・Eスポーツとのファイナルを3-1で制し、本大会への出場権を手にした。

 DVTも健闘し、要所で好プレーをみせたが、最後はEVOS SGの経験値が勝り、重要なチームファイトをことごとく制する結果となった。


ゲーム1

 EVOSはゲーム1を支配し、シリーズでリードを奪った。DVTは序盤に運を味方につけようとリスクを冒したが、その柔軟性に富んだスタイルをEVOSにカウンターで打ち破られ、マップ全域で後手を踏んだ。

 両チームがボットジャングルで激突したときは、Fossaが見事なキルを連発し、結局EVOSのチームワイプに終わった。

 反撃を狙うDVTはロードを狙いにいき、終盤にはEVOSのベースに攻め込むが、ここでEVOSのPokemonが見事なダブルキルを披露した。

 EVOSは数的優位に立つと、すぐさまDVTにカウンターを見舞い、残りの面々を追い回すと、JPL、Fossa、PokemonがDVTのベースのインヒビターを陥落させ、勝利を手にした。


ゲーム2

 DVTは引き続き攻撃的に仕掛け、今度は開始2分で3キルを達成するなど、その姿勢が功を奏し、序盤で1000ゴールドのリードを手にした。

 ハイリスク・ハイリターンの戦術が機能したDVTは、残りの時間もチャンスとみるやEVOSのメンバーたちに次々と襲い掛かった。ミッドゲームにはAdammirとwQxDがミッドレーンでのチームファイトでダブルキルを達成し、EVOSの最後のミッドタワーを陥落させることに成功する。

 EVOSも最後の望みにかけてDVTの陣地にカウンターを仕掛けたが、DVTはJPKに見事なコンボを浴びせて出鼻を挫くと、流れでPokemonも屠ってみせた。DVTのAdammirは再びEVOSのベース内でSoulをキルすると、残りのDVTのメンバーも加勢に現れてインヒビターを落とし、シリーズを制した。

ゲーム3

 DVTはまたも力強いスタートを切り、タートルを奪取すると、撤退するEVOSの面々に襲い掛かり、自軍のメンバー2名を引き換えにEVOSのメンバー4人をキルしてみせた。

 しかしながら、DVTは数的優位に立ちつつも、決定打を浴びせることができない。そんなDVTを尻目に、EVOSは徐々に試合の流れを手繰り寄せていった。

 EVOSは13分までにDVT陣内の最後のタワーを破壊し、これで敵陣はがら空きも同然となった。クリープを多数手中に収めたEVOSは、JPL、Aeon、Soulがインヒビターを破壊し、シリーズで2-1のリードを奪って王手をかけた。


ゲーム4

 追い詰められたDVTだったが、戦術を変更することを拒否し、キルを確保するために超攻撃的なスタイルに打って出た。一方のEVOSは安全重視の戦いをみせ、ゴールドの確保とタワーの破壊に専念した。DVTはキルを重視したにも関わらず、リードを奪うことができず、一方のEVOSは局面局面で見事な対応をせ、2000ゴールドのリードを手にした。

 12分にはEVOSが攻勢を仕掛け、DVTの最後のミッドタワーに狙いを定め、JPLがSwoopを陣地の外から狙い撃ちにした。この包囲攻撃によってEVOSはDVTのミッドタワーを破壊し、インヒビター破壊に向けて二つのレーンを確保した。

 そのすぐあと、FossaとJPLは見事なプレーでトップレーンを攻めあがり、最後のタワーに攻撃をしかけた。DVTはトップレーンに守備を割いたが、PokemonがAdammirを排除し最後の防衛線を突破すると、Fossaと残りのEVOSのメンバーがインヒビターを破壊して勝利を手にした。


 勝利したEVOS SGは『ONE Eスポーツ・モバイルレジェンズ・インビテーショナル』への出場権を手にした。大会には世界最高峰の12チームが出場し、賞金総額15万ドルをかけて激突する。