シリーズでお送りする「Battle for Tokyo」。第一弾は『ONE Tekken Tokyo Invitational』に出場する日本代表チームの紹介だ。

 10月5日、世界トップ9の『鉄拳』プレイヤーたちが東京に集結し、初開催となる『ONE Tekken Tokyo Invitational』で覇を競う。

 プロたちは3つのチームに分かれてエントリーし、それぞれ日本、韓国、そして世界から集まったオールスターとして出場する。つまり個人のプライド以上のものが大会にはかかっていることになる。

 東京開催とあって、ホームの大声援をバックに戦う日本代表チームにとって、優勝は至上命題だ。


ダブル

 ダブルは世界でも最高のマーシャル・ロウの使い手とみなされている。複雑なフェイントを織り交ぜた華やかなプレーで知られ、結果だけでなく常に内容が伴っているのもその魅力の一つだ。

 昨年はスランプに陥っていたが、2019年に入ると復調し、再び「鉄拳ワールドツアー(以下、TWT)」のなかでも最高のファイターの一人とみなされるようになった。

 現在TWTのランキングで10位に入っているダブルにとって、今年最大のハイライトは台北でのイベントのグランドファイナルで、国内のライバルであるチクリンを撃破した試合だ。

 

 ダブルはまた、韓国で開催された「OSL Futures」でも同国のレジェンド、“Knee”を相手に敵地で勝利をさらった。また「Summer Jam 13」のマスターズイベントでも2位に入り、「CEO: Daytona」と「Thaiger Uppercut」では9位に入っている。

 

ペコス

 ペコスは『鉄拳』の業界のなかではワイルドカードの様な存在だ。このMVP/DHG所属の選手は、普段は主にギース・ハワードを使うが、相手に合わせて戦う術を心得ており、変幻自在にボブやカタリーナ・アウヴェスにも乗り換える。

 ペコは現在TWTのランキングで32位で、今年に入ってから大会の優勝こそないが、頻繁にトップ10には顔を出し、その実力を示し続けている。

 メジャー大会では、「ROXnRoll Korea」で3位に入り、「VSFighting」では5位に入った経験がある。また、「ESS Dojo in Japan」と「6th Annual PSG Classic in Las Vegas」では準優勝に輝いている。

 
 

 まだ10代と若い弦は、『鉄拳』世界の超新星の一人とみなされている。

 2014年、14歳で「Tekken Tag Tournament 2 at Evo 2014」に臨んだ弦は、大会で旋風を巻き起こし、グランドファイナルで韓国のレジェンド“JDCR”に敗れたものの、2位に入ったことによって『鉄拳』世界に衝撃を与えた。

 今年はTWTのランキングで40位に位置しており、「Summer Jam 13」と「Evo 2019」では13位と健闘。また、「ESS Dojo in Japan」では今回チームメイトとなるダブルを相手に勝利を収めている。