今年はすでに『ファイナル・ファンタジー7:REMAKE』、『Marvel’s Avengers』、『Cyberpunk 2077』、そして『Dying Light 2』など、いくつものメジャータイトルの発売が延期になっている。

 そのほとんどが「完成度を高めるための最後の仕上げ』を理由に、発売を延期している。そこで我々が気になったのは、果たしてゲームの発売までに要した時間は、クオリティの高さにきっちりと反映されるのかどうかということだ。


『Mass Effect: Andromeda』は2年間待った甲斐のあるゲームだったか? 残念ながらなかった

 『Mass Effect: Andromeda』はMass Effectシリーズの4作目で、2015年6月15日のE3で制作発表が行われた。当初は2016年の発売予定だったが、結局その発売日は2017年の3月21日にまでずれ込んだ。

 『Mass Effect: Andromeda』の評価は賛否両論で、少なくともシリーズでは最低の作品と評されている。この作品はキャラクターの表情のアニメーションなど、主に技術面で酷評された。


『メタルギアソリッドV:ファントムペイン』は3年間待った甲斐のあるゲームだったか? 間違いなくあった

 最初に『メタルギアソリッドV:ファントムペイン』の制作発表が行われたのは、2012年12月に行われたスパイク・ビデオ・アワードでのことだった。同イベントでは『ファントム・ペイン』のティザーが公開され、ビッグボスのようなキャラクターの映像が流れた。ファントム・ペインはその3年後、2015年9月1日に発売された。

 『メタルギアソリッドV:ファントムペイン』はそのオープンワールドのゲーム性とスリリングなシナリオによって、多くのレビューで10点満点をたたき出した。


『ペルソナ5』は3年間待った甲斐のあるゲームだったか? 待った甲斐はあった

 『ペルソナ5』の制作発表が行われたのは2013年のことで、当初はその翌年の2014年に発売予定だった。しかしゲーム開発は予定通りには進行せず、発売されたのは3年後の2016年9月15日のことだった。

 発売日こそ遅れてしまったが、『ペルソナ5』は一部では史上最高のRPGとも評されており、いくつもの賞を獲得し、2017年の最優秀ゲーム賞にもノミネートされた。


『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は4年間待った甲斐のあるゲームだったか? 待った甲斐はあった

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は2013年1月、Wii Uのゲームとして発売されると発表された。当初の発売予定日は2015年だったが、そのあと物理エンジンに問題が発生し、最終的にWiiUとNintendo Switch用のゲームとして、2017年3月に発売された。

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は傑作と評された。2018年にMetacriticで最も評価の高いゲームとなったほか、各メディアで史上最高のレビュースコアをたたき出したゲームとして名を馳せている。


『バイオハザード4』は6年間待った甲斐のあるゲームだったか? 待った甲斐はあった

 カプコンは1999年に『バイオハザード』の続編を制作すると発表した。制作には長い時間を要し、その間にハードもPlayStation 2からニンテンドー ゲームキューブに移行し、ディレクターも神谷英樹から三上真司に交代した。ゲームは2005年1月11日、ゲームキューブの作品として発売された。

 満を持して発売された『バイオ4』は、史上最高の作品とも評され、多くのメディアでその年の最高の作品に選ばれている。


『人喰いの大鷲トリコ』は7年間待った甲斐のあるゲームだったか? 残念ながらなかった

 このゲームは2009年のE3でソニーから制作発表があり、当初の発売予定日は2011年だった。

 しかし開発中にハードウェア性能の限界にぶち当たった結果、ゲームは2012年にPlay Station 4への移行が発表された。ゲームは2015年のE3で改めて制作発表を行い、最終的には2016年の12月6日に発売された。

 上田文人が率いるチームICOは、傑作『ワンダと巨象』の再現を狙ったが、『人喰いの大鷲トリコ』はゲームプレーとカメラコントロールに苦戦し、プレイヤーに大きなストレスを与えることになった。


『キングダム ハーツIII』は8年間待った甲斐のあるゲームだったか? 待った甲斐はあった

 ソニーは2013年のE3で、『キングダム ハーツIII』の制作を発表した。

 当時のスクエア・エニックスは同時進行で『ファイナルファンタジーXV』の開発も進めており、それは結果的に『キングダム ハーツIII』の開発を遅らせることになった。ゲームは結局、制作発表から8年後の2019年1月25日に発売された。

 『キングダム ハーツIII』はセールスチャートを席捲し、同時期にカプコンから発売された『バイオハザード2:リメイク』を圧倒した。スクエア・エニックスの発表によれば、ゲームは発売後2週間で500万本の売上を記録し、同社にとって史上最速の売上記録を樹立している。



『Team Fortress 2』は9年間待った甲斐のあるゲームだったか? 待った甲斐はあった

 『Team Fortress 2』は1999年のE3で制作発表が行われた。

 開発チームがValveのSource Engineに回された結果、『Team Fortress 2』の発売は遅れに遅れた。また、開発者のロビン・ウォーカーは、Valveは試験的にこのゲームを3、4バージョンも開発していたと語っている。『Team Fortress 2』はゲームパック『オレンジボックス』に収録され、2007年に発売された。

 Team Fortress 2は大成功を収め、チームシューターというジャンルを確立し、のちの『オーバーウォッチ』などをインスパイアした。


『Duke Nukem Forever』は14年間待った甲斐のあるゲームだったか? 間違いなくなかった。

 『Duke Nukem Forever』は『Duke Nukem 3D』の続編で、1997年に制作発表が行われた。開発会社をたらい回しにされた結果、ゲームは最終的に2011年の6月14日に発売された。

 『Duke Nukem Forever』は史上最も期待外れだったゲームとして記憶されている。ロード時間が長い、グラフィックがしょぼい、操作性が悪い、ユーモアに欠けるなどなど、ネガティブな評価ばかりが目立つ形となっている。

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