僕の同僚はRazer社のゲームミング専用マウス『Razer Viper』を偏愛しており、その機能性についていつも長々と講釈を垂れるのだが、それを聞かされてもなお、僕はまだViperの実力については懐疑的だった。

 確かにViperは素晴らしい。Eスポーツ専用のマウスとして設計され69gと超軽量、右手でも左手でも同様に扱うことができ、おまけにボタンも光って見やすいときた。しかしViperには、僕のような最新テクノロジーの信望者にとって、一つだけ妥協しがたい弱点があった。それは、ケーブルだ。僕はワイアレスのキーボード、ワイアレスのマウス、ワイアレスの充電器を愛用しており……つまりはそういうことだ。

 でも、Razer社はようやく僕の願いを聞き入れてくれたようだ。新しい130ドルの「Razer Viper Ultimate」は、遂にViperをワイアーから解放してくれた。その代わりに体重は5gほど増えたが、それくらいは妥協してもいい範囲といえるだろう。

Credit: Razer

 重さ74gのViper Ultimateは充電なしで連続70時間のプレーが可能で、さらに快適なゲームプレーを可能とする「スマートトラッキング」、「非対称カットオフ」、「モーションシンク」といった機能が備わっている。

 「スマートトラッキング」の機能によってマウスの動きは自動的に最適化され、マウスを持ち上げたときにトラッキングを再開する距離をあらかじめ設定できる「非対称カットオフ」という機能も備わっている。さらに「モーションシンク」によって、マウスがどこにあっても、PCによってトラッキングすることが可能だ。

Credit: Razer


 このほかにも、Pixartと提携して開発された「RAZER FOCUS+オプティカルセンサー」によって、マウス感度は20,000DPI(ドット・パー・インチ)にまで向上している。

 早速Viper Ultimateでゲームプレーを行ってみたが、その感度は良好だった。それは『オーバーウォッチ』で敵をハチの巣にするときも、『Dota2』で対戦相手をキルするときも、ワイアレスとは思えないほどの操作性だった。また、バッテリーの持続時間についても、『スターウォーズ:フォーレンオーダー』をたった一度の充電でクリアすることができた。

Credit: Razer

 充電も簡単だ。USB 3.0のケーブルに接続するか、20ドルで販売されている専用マウスドックに接続するだけでいい。

 つまりワイアレスであるにも関わらず、Razer Viper Ultimateは先行のRazer Viperと同等の操作性を誇っているのだ。そしてRazer Viperが史上最高のゲーミング専用マウスであることは、改めて説明するまでもないだろう。

 結論:このマウスはマストバイだ。ただし、専用ドックも一緒に購入すること。

本コラムの執筆者:Aloysius Low

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