新型コロナウイルスによる現在進行中のパンデミックの影響で中止されるEスポーツイベントは増えていく一方。『Arena of Valor ワールドカップ(AWC)2020』もそのリストに加わることになった。

 大会中止のニュースは『Arena of Valor(AoV)』の公式ツイッターアカウントにより明らかにされた。ゲーム開発元のテンセントは、プレイヤーたちやファン、パートナー、スタッフらの健康を安全を深く憂慮したことが理由だと説明している。

 『AWC』は『AoV』のインターナショナルシーンにおいて最も大規模かつ最も権威ある大会のひとつ。毎年の大会には世界中から『AoV』のトッププレイヤーたちを引きつけており、各国代表による対抗戦の形で戦いが繰り広げられる。

 『AWC2020』は、Garenaとテンセントが主催するこのイベントの第3回大会となるはずだった。予定されていた賞金総額は50万ドル。ベトナムで開催された前回大会は、合計1億3900万時間の視聴が行われ、史上最も広く観戦されたモバイルEスポーツ大会だと称されていた。

 その前回大会は開催国ベトナムが台湾との接戦を4-3で制して優勝し、賞金20万ドルを手にする結果に終わっていた。

 主催者は、『AoV』のさらなるEスポーツコンテンツをコミュニティーに提供していく姿勢は変わらないと主張。大会開催に向けてあらゆる選択肢を探ってきたが、最終的に中止の結論を下さざるを得なかったとのことだ。

 『AoV』の今後のプランについてはさらなる情報を近々発表する見通しだとテンセントは述べている。